プーの東京のの字観光









19 千葉の小江戸佐原を拠点に鹿島神宮で節分祭

春の訪れとともに行ってみたくなるのが千葉の佐原。

商家に代々伝わるひな人形を見せてくれる貴重なイベント佐原雛めぐりが開催されます。


水運で栄えた江戸情緒が残る小江戸佐原は


日本の玄関成田空港がある成田まで成田線で30分

神武天皇元年に創建された鹿島神宮まで鹿島線で20分

日本一の水揚げ量を誇る銚子漁港がある銚子まで45分


と、東関東のミサイト(観光拠点)にピッタリな町で、

鹿島神宮で節分祭に参加してから、翌日佐原を巡るプランを立てました。

都心からは若干行きにくいのが佐原ですが、バスを使えば乗り換えなしでたどり着くこともできます。




東京から鹿島神宮までの行き方


東京駅から高速バスで鹿島神宮バス停まで2時間弱1830円。バス停に鹿島神宮までのマップがあります。

東京駅からJRで鹿島神宮駅まで2時間強1940円。駅から鹿島神宮までは上り。駅に近道マップがあります。

東京駅からメトロで西船橋まで行き、京成線に乗り換えて成田へ。

成田からJRで鹿島神宮駅へ行くと1653円になりますが、西船橋から京成西船まで駅間さんぽをするので、時間はかかります。




鹿島神宮へお礼参りの節分祭


2017年正月。エルは近所をお散歩しているときに、カノと会いました。



カノは昨年夏に夫を亡くしたのですが、初詣で鹿島神宮に行ったからか、
楽しみにしていたオリンピックを見ることができたので、そのお礼参りにいきたいということ。
喪中の人は、忌中を除き、立春あたりからお参りする習わしになっています。

東京駅八重洲口から鹿島神宮まで高速バスが出ているので、
2月3日に鹿島神宮の節分祭に参加して、お礼参りを済ませた後、
佐原で1泊して、2月4日から始まる佐原雛めぐりを楽しむことにしました。

第一章 東京駅GRANSTAの恵方巻フェア




2月3日、銀の鈴に行ってみると、下から虹色に照らされ、ピンク系から黄色系へと変わっていくところでした。
その横にあるバレンタインの天使の撮影スポットでは、女の子たちがはしゃいでいました。

(銀の鈴、すっかりおしゃれになっちゃって。)
「あら、ミー来てたのね。」
「あ、エル。カノさん、はじめまして。」
「ミーちゃんよろしくね。」

それで行くことにしました。

東京駅のGRANSTAでは恵方巻フェアをやっているので、昼食とおやつを探しに行きます。



料亭弁当の加賀料理 金茶寮があり、箱入りの加賀百万石巻きが金の延べ棒みたいに並んでいました(1080円)。

「からだに良いと言われる金箔がかかってる。具だくさんだけど、アナゴがあんまり甘くなくて、でんぶもほんのちょっぴり。あっさりしてて上品だね。」



ミーとカノが加賀百万石巻きを買っている間、エルは向かいのお店を見ていました。
和洋総菜のアールエフワン・いとはんにエビアボカドのとサラダのがありました。
海老とアボカドの恵方巻きハーフ(556円)

「薄焼き卵が甘くなくてあっさりさっぱり。野菜がいろいろ入っていて、赤いのはドライトマトですって。予想できなかったわ。」



トルティーヤのサラダ恵方巻き(486円)

「タコス味で食欲をそそるわ。茎野菜も入っててシャキシャキよ。」



ダロワイヨに1つだけ残っていたあまおうの恵方巻プチロールケーキ(486円)
ほんのりチーズ味のクリームの中にあまおうジュレ。卵たっぷりの薄いスポンジでロール。

「細くて食べやすいだけじゃなくて、口どけが良い。軽くて優しくてほんのり春を思わせる。」
「ぷ。料理漫画の読みすぎよ。」



ワッフル・ケーキの店エール・エルの上恵方巻 大福くるくる(1080円)。めざましテレビで紹介されたもので200本の限定販売
竹炭ワッフルの中に、クリームで包まれた牛皮の大福とあまおう。

「黒いワッフルを海苔に見立てるとはね。お客さんに切り分ける前に、ロール全体を見て貰いたいわね。和菓子と洋菓子をいっぺんに楽しめるわ」




銀座甘楽 おにろーる(185円)
薄いどら焼き皮の中に大福が。

「ふわっと軽くて、優しい甘み。気軽に食べられるお菓子ね。ロール系って細いと口どけが良いわ。」

弁当・総菜コーナーから、洋菓子コーナーに寄って、和菓子コーナーからJR高速バス乗り場のある八重洲口へ向かいました。



第二章 東京駅八重洲口から鹿島神宮へ


東京駅八重洲口にあるJR高速バス乗り場1番が鹿島神宮駅行きで、ちょうどバスが止まっていました。
運賃はスイカ・パスモ・切符で支払うのですが、チャージ不足で切符を買うことに(10番バス停の先で買えます)。
切符を手に入れて戻ってきたら、さっきのバスは行ってしまっていて、数人が並んでいました。

「20分に1本出てるから。」

3時発の鹿島神宮駅行きはほぼ満席。
早めに並んでいたので、みんなで近くに座れました。

「しずかね。」
「あんまりものを食べる雰囲気じゃないね。」
「でも、このテーブル、食事用なんだし。」



「次は水郷潮来です。お手数ですがお降りの方はブザーでお知らせください。」
「いたこ?」
「さっき見えてたのはやっぱり利根川だね。水郷潮来は鹿島神宮と佐原の間にあるところのはず。」
「潮が来るって書いていたこって読むのね。」
「車や電車から川が見えると嬉しいわよね。」
「遠くから見るだけでもリフレッシュされるわよね。」

夕焼け空の5時頃、鹿島神宮バス停に停まりました。
他に一人降りる人がいただけで、節分祭目当ての人は少ないようです。



バス停に地図が貼ってあり、鹿島神宮まで少し歩くことになるとわかりました。
交差点を渡って少しお散歩していると、建設会社の入口両脇に蛙の石像が。



「可愛い!」

エルが大興奮で写真を撮り始めました。

「ほらほら。一緒に撮ってあげるからポーズとって。」
「荷物持っててあげる。」

パシャ

「うふふ。蛙好きなんだね。」
「あ、目的を忘れるところだったわ。行きましょう。」

お散歩して着いた先は鹿島神宮の駐車場でした。
駐車場の先にお休み処があって、右から左に見て行ったら、その先に樹齢800年の椎の大木が支柱に支えられて斜めに生えていました。

「すごいわね。しめ縄がないからご神木じゃないみたいだけど。」

大神珈琲の前には鹿の親子像もあって、カノが見入っていました。

「私も夫も鹿が大好きだから、昨年の初詣楽しかったわ。鹿って奈良だけじゃないのね。」

奈良の鹿は鹿島神宮から連れて来られたという言い伝えがあります。



鹿島神宮の大鳥居。
東日本大震災で倒壊して、再建されたものです。
白い大きな鳥居を潜って、少し歩くと屋台が何軒か出ていました。

第三章 節分祭を待つ人々

楼門を潜ると、アナウンスが聞こえてきました。

「小学生の以下のお子様にお菓子をお配りするので楼門の頒布所までお越しください。」

子供たちが走ってきました。

「子供の頃は嬉しかったなあ。」
「ミーは他の地域でも貰ってた気がするわ。」
「ぎくっ…。お、お土産を見たいね。」

楼門から見て右側に舞台があり、左側でお守りなどが売っていました。

「鹿のおみくじが可愛いのよ。」

素焼きの鹿に入ってます(300円)。

「後で読むことにするわ。」
「鹿島の帯占いって面白そう。」

これも300円です。

「私も後でやることにする。エルは良いの?」
「私はお正月に引いたから。」
「健康のお守りだけ安いのがないんだよね。地震災難避けにしちゃおう。」
「ケチねえ。」

要石守り800円。

「や、これ名物だし、クー面白がると思う。」

楼門を振り返ると、空には月と金星が美しく輝いていました。



豆まきの前にお払いです。



5時半過ぎから舞台の前で待っていました。
もう結構人が集まっています。

「節分祭第2部がこのあと6時から行われます。決してケガや喧嘩などないようにご注意ください。」
「はは。」
「本年より西側に高齢者お子様優先エリアを設けました。」
「去年の昼間の節分祭で日陰にいた時の方が寒かったよ。今日は暖かくて良かった。」
「良い天気で良かったわよね。」
「皆様方を舞台の上からお祓いします。頭をお下げください。」

しばらくして、もう終わったかと思って頭を上げてしまいました。

(あ、まだ終わってなかったんだ…写真撮っちゃえ。)
「どうぞお直りください。」
「ミー、せっかち過ぎない?」
「慣れていないなら仕方ないわね。」
「取材だし。」

第4章 鹿島神宮の節分祭


6時15分。
太鼓が鳴り、注意事項が繰り返されました。

「それでは間もなく豆まきを開始させていただきます。福はー内。」



その直後、後ろから強い力で押されました。
人を押しのけて前列に行こうとする子供もいました。

「ちょっと、押さないでよ。」

でも他に誰も文句を言ってなかったので、毎年こんな感じのようです。

「わー」
「きゃー」
「やばい」

(うわあ、もみくちゃだ。エルもカノさんも見えなくなっちゃった。)

押されて押されて足をいっぱい踏まれました。

(足袋の上に足袋靴下履いてて良かった。)

ミーの手の上に落ちた豆の袋を隣にいた人がひったくりました。

(すごい迫力。)

でも、ミーの左前方に落ちた豆の袋に誰も気づいていませんでした。

(ふう、一個拾えた。後ろに避難しよう。)
遠くに避難しましたが、何とか一つ取れました。

カノは押し合いへし合いに恐れをなして、早めに後ろの方に逃れていました。
お守り売場にもたれて、豆を奪い合う人々を呆然と眺めています。

(ああ…、私は争いに敗れたんだわ。)

その時、人の手にはじかれた豆の袋が、カノの足元に落ちました。

(負けたわけじゃなかったのかしら?)

そっと豆の袋を拾いました。

(そうだ。おみくじ開けてみよう。)



小吉 争い勝ちがたし 控えよ

(さっきの豆は、争いを控えたご褒美だったかしら。)

願い事 叶いがたく利なけれど後自然成就す

(後自然成就す…。天国で会えるって事かしら?)

6時25分。

「まだまだ数の方ご用意しております。慌てずにお待ちください。」

迷子のアナウンスもありました。



「あ、カノさん。無事だった?」
「ほら。」

豆の袋を掲げました。

「私も。」

ミーも豆の袋を見せました。

「あら、ミーちゃんの当たりくじがついてるじゃない。」
「うん。ラッキーなのかな?」

エルも二人を見つけて、豆袋を見せながら近付いてきました。

「ミー当たったの?」
「エルちゃん大丈夫だった?」
「ええ。足袋は真っ黒だろうけど。」
「帯が背中を守ってくれたね。」
「そうそう。」

私達の横で、リュックから物を盗まれた女の子が警官と話していました。

6時40分。

「それでは次が最後のセットになります。なるべく遠くの方まで投げてください。」

6時43分。

「皆さんに一礼してこれにて節分祭終了いたします。」

第五章 祭りの後


当たりくじを交換するために、景品渡し所へ。

「11等から20等はこちらです。」
「何等?」
「19等。」

しばらく行列に並んで、かっぱえびせんの小袋を貰いました。

「段ボール入りのものを貰ってる人もいるね。」
「そんなの持って帰れないし…。」
「ミーなら持って帰りそうだけど。」

「お帰りに、神様にお参りしていくようお願いします。」
「お参りしていきましょう。」
「はい。」



舞台のすぐ奥にある本殿まで行き、お参りしました。

「要石見てみてみたかったなー。」
「芭蕉の句碑もあるらしいわよ。」
「いつかゆっくり来ましょうね。」

帰りは参道をお散歩して鹿島神宮駅へ。
少し行くと、右手に鹿島立ちの顔出し看板が。

「鹿島立ちって何だろう?」
「旅立ちのことよ。旅行の無事を祈る神様でもあるから。」
「みさんぽにぴったりね。」
「去年のお寺の節分祭と比べて思ったんだけどさ、神社ってやっぱりお寺より日本的だよね。去年聞いた節分向けの読経、すごく情熱的でエキゾチックだったんだよね。」
「神社とお寺の節分祭って、お経か祝詞かの違いだけなの?」
「そうみたい。去年はくじなかったけど、宗派とは関係なさそうだし。」
「くじが付くと争いが激しくなっちゃうわね。」
「すごかったよね。今度節分祭に行くことになったら、最後尾に陣取りたいな。」
「取材がいまいちになりそうだわ。」



帰り道には鹿島らしく、サッカーボールの石像もありました。
ここを右折すれば、鹿島神宮駅への近道だと、鹿島神宮駅に着いてから知ったのです。

8時に佐原行の電車に乗り、人気のない車内で帯占いをやってみました。




〜鹿島の帯占い〜
願いが叶うようお祈りします。
千代紙の箱から出ている4本のこよりの先を各々結びます。
1本に繋がれば「願いが叶う」
2つの輪になって絡まる「半ば叶う」
2つの輪に分かれる「容易く叶わず」

「だめだったー。」

結んで箱から取り出すと、ビーズの通った輪が2つ出てきてしまいました。
「何てお願いしたの?」
「みさんぽが大人気になりますようにって。」
「前途多難ね。」

8時半前に佐原駅に着き、コンビニによってからホテルに向かいました。


後半へ続く