プーの東京のの字観光









9 サンシャイン60の陰に祭られる巣鴨プリズン跡


副都心線「雑司が谷」駅の乗換駅になる都電荒川線「鬼子母神前」駅から

線路沿いに北へゆるい坂道を上っていくと、高層ビルが見えてきます。

3本見えるビルの中央がサンシャイン60。

1978年に作られ、1991年に都庁が完成するまで日本一高いビルでした。




「サンシャイン60って高速道路と比べるとすごく高いって改めてわかるね。」

「私がちっちゃいころは日本一の高さだったんだよ。」

「池袋って、もともとあんまり発展してなかったんだって。大塚の方が繁華街だったんだよ。」


池袋はその名の通り池が多く、湿地だったので、

明治に入っても巣鴨監獄・尋常師範学校があったくらいで、一面野原でした。

大正になって、東上鉄道(現・東武鉄道)・武蔵の鉄道(現・西武鉄道)が開通し、

ターミナル駅として発展していきます。

西武線で池袋駅から1駅の椎名町駅の先にあったトキワ荘に、

手塚治虫ら戦後漫画を支えた人々が集まっていたのも有名です。


「サンシャイン行く?」

「巣鴨プリズン跡に行ってみようと思うんだけど。」

「巣鴨プリズン?」

「極東国際軍事裁判で死刑判決を受けた東條英機が処刑されたところ。」

「開戦した首相だっけ。」

「うん。昭和天皇に開戦回避と言われてて、それを破っちゃったから、皇居に向かって号泣して詫びたって話が有名だよ。」

「あ、あれが記念碑じゃない?」




サンシャイン60の陰にある東池袋中央公園の片隅に、ひっそりと平和の碑がありました。


「朝鮮半島が物騒だけど、戦争にならないようにお祈りしよう。」
「そうだね。でも、ここってそういうお祈りするとこなの?」
「東條英機も、戦時中の強盗なんかにはすごく厳しかったり、庶民の生活を案じたりしてたから、悪い人じゃないんだけど、交渉事は苦手だったみたい。」
「ああ、先人が失敗したことを活かして、戦争が起こらないようにしようって思えるね。」
「みさんぽが平和に役立ちますように。」